超私的イケメン論。

とにかくアイドルの見た目に萌えるブログ

美しい美しい浅見先生を鑑賞する会。

 

 

 

驚くほど久々に、ブログを書きます。

久々なのでちゃんと気持ち悪く書ける自信がありませんが頑張ります。

 


ブログを書こう書こうと思いつつ、なかなか頭の中がまとまらず、こんなに時間が経ってしまいました。
が、文章なんて頭で考えて書くもんじゃないな。と思いました。
情熱?衝動?とにかく何かに突き動かされて書く…吐き出すもんなんだな。と。
だって、TV画面を見ながら書かずにはいられない!と思ってキーボードを叩いているので。今。

 

今、我が家のTV画面には先日放送された「リバース」第3話が流れています。
藤原竜也主演の。
湊かなえ原作の。
あのドラマ。
私、湊かなえが大好きなんです。
すごく読みやすいし、イヤミス好きだし。何回も同じ作品読んじゃってる。
ちなみに1番好きな作品は「花の鎖」かな。最初から最後までの繋がりがとても好き。
あとは、「母性」はどうしても何回も読んじゃう。
…とか言っていると湊かなえについて語って終わっちゃいそうなくらいには湊かなえ作品が好きです。
だから、「リバース」も好きで、原作も読みました。
男の子主人公っていうのがなんとなく新鮮だけど、その男の子同士の人間関係もすごく、ぐっとくる作品。いろんな意味で。
ドラマ放映中なので多くは言えませんが、主人公を含めたゼミ仲間の男の子達の関係性がね「男の子って羨ましい」なんていう女子の憧れと妄想だけじゃ片付けられない人間クサくて。キラキラしてなくて。
だからこそリアルで、どんどん読めてしまったという感じ。

 


そんなわけで、楽しみにしていた「リバース」。
原作ファンとしてはドラマになるのが嬉しくもあり不安もありという感じでしたが。
結果は、ドラマとしてとてもとても好みでした。
すごく丁寧に作られてるし、上手くオリジナルエピソードが散りばめられてて、別物じゃない楽しさと別物の楽しさがある。
もう、本当にドラマ化してくださってありがとうございます!
と、TBSの偉い人に言いたいくらい。
キャストもそれぞれよくてね。
正直、原作とは容姿から全然違うキャストもいるんですが、それはそれ。これはこれ。
ドラマの世界の中じゃ、彼らが本物。としか思えない。
村井くん、谷原くんなんかは今のところ小説の中で深瀬くんが語る彼らの細かい性格の説明がない訳なんだけど、もう佇まいからしてその説明通りの人物だって納得だし。
ゼミ仲間で笑い会うシーンなんて、本当に、いつまでも見てたいくらい楽しそうで、このメンバーじゃないと考えられないなぁと思えるくらいです。

 

で。

浅見先生、です。
ただ今、絶賛、浅見先生に夢中です。
玉森くん演じる浅見先生に夢中過ぎて、原作を読み返すのを止めてしまいました。
なぜなら、原作読んだらドラマのイメージが崩れるから。…と、いう逆転現象。


正直、原作内ではあまりいい印象が持てなかったんです。浅見先生に。
いや、ドラマ中にもちょいちょい出てきますけどね。
浅見くんのズルさが。
いや、…ズルさじゃないな、なんていうか他人に対するスタンスっていうか、ヒエラルキーが下である深瀬くんに対するスタンスというか。そんなものが。

「こんなことで将来棒に振りたくない」

っていうあのセリフ。
あぁ、彼なら本心からそう思ったんだろうなぁと、納得できるくらいの片鱗はドラマにもチラチラ出て来ているように見えます。
なんなら、ドラマの方が割と明確に描かれているかもしれません(原作はまだ一回しか読んでないので覚えていないだけのような気もしますが)。
大人になってから、職員室に来た深瀬くんに「深瀬、喉乾かない?」のひと言でコーヒー買いに行かせてるし。
村井くんと谷原くんは最初から割と高圧的で、だから分かりやすく「コイツ…」っていう気持ちにさせられるんですが、浅見くんはそいう分かりやすさはないんです。
優しいみたいだし、思いやりのある発言もしてる。
でも、大学時代、村井くんが深瀬くんにコーヒーをブラックでって頼むシーン。あそこ、サラッと浅見くんも「じゃぁ俺ミルク」って頼んでる。
広沢くんと深瀬くんはハチミツ入りのコーヒーの話をしてたのに。
10年後も、深瀬くんに飲み物買わせに行ってる。
旅行中に女の子達の方に深瀬くんをドンって押したのも浅見くん。
広沢くんがひとりだけカレーを食べたいって行った時、何か言いたげな深瀬くんに声を掛け、自分達の方に来るよう促したのも浅見くん。
谷原くんの前で村井くんの妹と広沢くんがいたことを深瀬くんが見たって話をし始めたのも浅見くん(1回一緒にいたのは谷原くんは知ってたかもしれないけど、最近よく一緒にいるってことは知らなかったみたいだし、浅見くんは深瀬くんが「広沢と村井の妹がよく一緒にいる」的なことを言い出すことは織り込み済みだったかも)。
すごくいい人だし、本人も悪気は無いのかもしれない。
むしろ、村井と谷原はあんなだけど俺は違う。くらい思ってるかもしれない。
そこがね。
そこが!いい印象にならないんです。
アンタ!1番ズルいじゃん!と、私は思っちゃう。
まぁ、単純に浅見くんはとても普通な人間なんだろうなと思いますが(…裏はない、と思いたいです)。

だから、玉森くんが浅見先生を演じると知って、ちょっと残念だったんです。
玉森くんのことは詳しい訳じゃないけど、キスマイだったら玉森くんが1番かっこいい!って言う程度には好きだったので。
せっかくなら、好きなキャラクターを演じてほしいなぁと思ってしまって。
そもそも想像の中の浅見先生像はもっとしどころのない容姿だったので、玉森くんじゃちょっと線も細いし、顔も整い過ぎなんじゃ。と思っていたんです。


それが。

 

ドラマを見たら全く印象が変わりました。
優しいのに、…いや、優しさが余計に、ズルくて人間らしくていい印象が持てなかった浅見先生(でもそこがある意味リアルで魅力的だった)に、その行動や言動の理由を想像したいと掻き立てる奥行きが出来たように感じました。
文字が語る奥行きが無くなった代わりに、声と表情と空気感が語る奥行きが出来たように感じました。

玉森くん演じる浅見先生は、玉森くんの容姿のせいでとても美しいです。
クシャッと笑う笑顔が印象的な玉森くんですが、浅見先生を演じている時はその笑顔をほとんど見ることが出来ません。
眼鏡のせいなのか、表情の乏しさなのか、クールにも見えます。
でも、クールなんて簡単な言葉では言い表しにくい美しさがあります。
硬質なのにしなやか。
しなやかなのに、冷えている。
冷えてるのに、優しい。
優しいのに頑なで、頑ななのに脆い。

そして、ずっとぼんやりと暗い。
肌の色は白いのにね。

その全部がアンバランスで、危うくて、他人から自分を守るために薄い氷の中で足だけ動かしている人形みたいです。
浅見先生はとても人間的ですが。
…私は、一体、何を言っているんだろう。

 

とにかく、アンタが1番ズルいじゃん!という印象だった浅見先生に、玉森くんが血を通わせてくれたおかげで、この美しい浅見先生がズルくなってしまったのには、こんなにも頑なで不器用になってしまったのには、なにか理由があるんじゃないかなと、考えられるようになりました。
どんな家庭で育ったんだろう。
どんな思いで教師になったんだろう。
ここまでどんな生活を送っていて、今はどんな生活をしてるんだろう。
と。
想像を広げる余白を与えてくれたので、たくさんたくさん考えて、その分「リバース」という作品を深く考えることが出来て。
元々大好きだった作品を、もっと好きになってきました。


まぁ、もちろん。
眼鏡を掛けた玉森くんが最高に美しいな。
と思ったから、というのが最大の理由だと思いますけど。
浅見先生を掘り下げたくなったのは。

 

 

ドラマは原作にはないオリジナルシーンも多く、その分登場人物の背景がより掘り下げられていくようなので、今後もとても楽しみです。
浅見先生が追い詰められていくのを見るのはちょっとつらいですが。
浅見先生がどれだけ不器用に信念を貫いて、どれだけ頑なで、どれだけ優しくいられるのかを追いかけて行くのが楽しみでもあります。

 

 

それにしても、今、この瞬間の、美しい玉森くんを浅見先生役にして下さったテレビ局の偉い人に。
そして、浅見先生を魅力的で美しく演じてくれている玉森くんに。
とてもとても感謝です。

あー、次週を見るのが楽しみなような、終わりが近づいて行くのが今から淋しいような。
そんな気分です。

 

 

ということで。
ちゃんと気持ち悪く書けて満足したので、この辺にしようと思います。
ではでは。