超私的イケメン論。

とにかくアイドルの見た目に萌えるブログ

オタ歴20周年の宝塚ファンがQUARTETTO(東京ドーム)の感想を語る。

去年のちょうど今頃、「もう、Whiteを超えるコンサートには出会えないと思う」と私は友人にひたすら語っていました。
私のドームコンの概念、どころかアイドルのコンサートの概念を根底から覆してくれたコンサートがWhiteでした。
NEWSは遠くにいるかもしれないけど、全身で参加出来るコンサートで、遠くにいたって全然淋しくなくて、ずっとずっと楽しい!って思えるコンサートでした。
広い会場でもアイドルが近くに来てくれるのが素晴らしいコンサートなんだって思ってたけど、全然そんなことなくて、ドームコンの概念が根底から覆されたコンサート。
それが、White。
そんなことを一年間ずっと語ってました。なんなら、今回のツアーが始まった時に「本当にWhiteは終わっちゃったんだぁ…」ってCD聞きながら泣いたくらい。本当に大好きだった。Whiteが。
それまでは、17歳の時に行ったTHE ALFEEのコンサートが一番で。
その後何回誰のコンサートに行っても、それを超えることはなくて。
やっぱり初めて行ったコンサートっていうのは超えられないんだなぁって、思ってたんです。
それなのに。Whiteは、私の初コンサートを超えて来た。
まさか、と思う勢いで。
楽しくて楽しくて。本当に楽しくて。
何が楽しかったって、すごく良席だったアリーナより、ドームのスタンド真ん中あたりで見た時の方がもっと楽しくて。
曲も構成もWhiteにまつわる全部が大好きでした。
そりゃ、泣くわ。終わっちゃうのが嫌だって泣くよ。っていうくらい。
だから、QUARTETTOツアーが始まっても過剰な期待はしなかったし、出来なかったんです。

 

それが。

 

6月11日終了時点で、私。

「Whiteより好き!!」

的なことを超長文にして友人にLINEで送りつけてました。
昨年、どれだけWhiteが素晴らしかったか聞いてくれた友人に、です。
ちなみに、ALFEEのコンサートに一緒に行った友人でもあります。

もうね。本当に本当に本当にすごかった。
素敵だった。
素晴らしかった。
感動した!

以上!
って言いたいくらい、ドームのQUARTETTOが大好きでした。
私の好みが散りばめられ過ぎてた。
どのくらい散りばめられてたかっていうと、NEWSじゃないところを見ている時間がものすごく長かったくらい。
空間と演出が好き過ぎてそっちを見るのに必死になるくらい散りばめられてた。
いや、ガッツリ見てきましたけどね。NEWSを。

 


ということで。
ちょっとブログの主旨から外れて、NEWS LIVE TOUR2016 QUARTETTO の感想です。

 


タイトルにも書きましたが、私はジャニオタかつヅカオタです。
なんならジャニーズより宝塚の方が濃いくらい。
今年でヅカオタ歴20周年。ついでにミュージカルファン歴は23周年です。
宝塚も好きだしミュージカルも好きだし、20代の頃は本当に興味のある舞台なら何でも見てました。
どちらかというとダンスの方が好きなので、タップやバレエやアイリッシュダンス、カンカン…あ、ボブフォッシーも見たな。
小劇場の演劇や四季も見たし、ブロードウェイの来日公演も。
で、合間に宝塚をガッツリ。基本はヅカオタだから。
そんなわけで、脳内がミュージカル寄りなんです。
ミュージカルとかクラッシックとかショー(レビュー)寄り。
だから…なのか、単純に私の好みなのか、ついつい演出を見ちゃう。
アイドルを見に行くはずのコンサートで、アイドルを総合芸術の一要素にしたくなっちゃう節があるんです。勝手に。
というか、演者が総合芸術の一要素になってる方が完成された舞台に見えちゃう。
本当に勝手な見方だけど。


そんなめんどくさい総合芸術かぶれ脳な私の目で見たQUARTETTOは、まさに総合芸術でした。
わりと正統派な。
舞台装置、照明、映像、音楽、演者の技術と魅力、その全部の融合具合が圧巻で。
鳥肌が立って動けなかった場面が何回かありました。
空間の美しさに泣きそうになるなんていつ振りだろうと思うくらいに。圧巻。

…正統派は言い過ぎかな。単にNEWSファンの欲目かな。

 

そんなわけで。


まず、メインステージのセットです。
もう、このセットからすでに上がりました。
たぶん、オペラ座を模してるんじゃないかなと思うセット。
赤い緞帳のような膜が掛かってて、サイドに階段を付けたり、舞台の高くなっている部分を支えてるところ(何て言えばいいんだろう)を柱に模すようにしてところどころ黒くなっていたりして立体感を出しつつ、モニターもあるしシンプルなところはシンプルという感じ。
このセットが本当にスゴイ。
最初はなんだか品があって可愛いなぁ。
赤い緞帳が舞台セットみたいで好みだなぁ。だけでしたが、コンサートが始まるとこのセットの汎用性の高さが分かる分かるんです。
そう書いてるだけで、もう鳥肌つぐらい。
初めてこれを見た時に「あー、QUARTETTOだから舞台を意識したんだなぁ。私好みで嬉しいなぁ」としか思わなかった私バカ!って言いたいくらい!動き出してからの方が凄さが分かるセットでした。


そして、照明と映像。


今回は、この2つが本っ当に重要で素晴らしい役割を担っていたように見えました。
今回のコンサートは、照明と映像の効果で、オペラ座から世界旅行、宇宙旅行、いや時間旅行まで出来る仕組みになっていました。行ってないけど。実際には…いや、私は行ったよNEWSに乗せられてあらゆるところに!時空を超えた。ドームにいながらにして。
形は美しいけれど、色彩はシンプルだったメインステージのセットの汎用性の高さは、この映像と照明によって証明されます。
今回のメインステージは巨大モニター以外に、舞台セット内の柱を模すようになっていたところの間の黒い部分にも映像が映るようになっていました。
それに加えてメンバー各々が乗っていたフロートのサイドにも映像が映るシステム。
そこに照明の色が加わって世界観を瞬時に変えるのです。

例えばチュムチュムなら、照明は黄金色。モニターにはマンダラを模した柄。
ステージ上にはインドの民族衣装を意識した衣装のジュニア。
そして、蛍光イエローによく見ると中華っぽいようなアジアっぽいようなセーラーっぽいような襟を付けた衣装のNEWS。
NEWSの後ろには大きなセリがあってそのサイドの部分をキラキラと光る金色の細い布が幾つも垂れ下がっています。
それまでの「希望〜Yell〜」の世界から一気に黄金色できらびやかなインドの世界へ。
もちろん、あの、民族音楽調のイントロあっての世界ですが、音楽と照明、映像の融合が一気に世界を変えました。
その世界は、いい意味で悪趣味な豪華さ。
インドではないけれど、秘境の中に隠されたバビロニアの財宝を目の前にしたような。そんな世界でした。(バビロニアの財宝伝説は宝塚の演目で見た程度の知識です)
オペラ座を模していたはずのセットは、一気に黄金で出来た壁に様相を変えます。
照明と映像と音楽で変えてみせたのです。
チュムチュムはコンサート序盤の曲でした。
この様子を見ながら私は、これはヤバイぞ。と思っていました。
この時点で、NEWSは総合芸術を完成させるための大切な大切な、けれど1つのピースにしか見えなくなってしまっていたので。
私の気持ちはすっかり、インドに飛んでいたし、黄金の世界に舞うマンダラに酔いしれてしまっていたので。
せっかくアイドルのコンサートに来たのに、アイドル見なくてどーする!
と、思っていました。


それなのに。


続くKAGUYA。
今度は、薄いブルーの照明になりました。…私の記憶が正しければ。
(の、前に、床が抜けたセリの部分に飛び込んで行くNEWSの4人にまた上がりましたが。セリ大好き。セリ使いが斬新なほど好き。関係ないけど、「ガイズ&ドールズ」でマンホールに見立てたセリにスカイが入って行くとこ本当好き)
モニターには、反物を模した美しい映像。
と、なんと和服姿のNEWSの映像が流れます。
薄暗い中に切ない顔を浮かべたNEWSの面々が順番に映っては消えて行く。手だけ、傘だけの映像を交えつつ。
赤色を基調にきらびやかさの中に艶やかさがあったPVとはまた趣が変わり、静寂と青、静かで儚げな大人の艶が漂うモニター映像。
そこに、あの和楽器の音色を思わせるイントロが流れます。
ドームはインドから一気に日本。時間的には江戸時代辺りに飛んだように感じました。
さっきまでインドの宮殿内部だったメインステージのセットはブルーに照らされ、静寂の闇夜に浮かぶ建物にしか見えません。
そして、セリに飛び込んだNEWSさん達はというと、なんとバクステに現れるのです。
その演出にも驚きますが、赤いラメ?が舞う中で赤い傘を持って、黄色の衣装で踊る姿は、モニターに映っている切ない想いを抱えた青年達にも見えるし、その青年の心を象徴した宇宙からの使者にも見える。
あぁ、スゴイな。スゴイな。
の、連続です。
ちなみにこれ、ドーム2階席、後ろから4列目辺りから見てる感想です。
とにかく美しくて、世界観に圧倒されっぱなしでした。


さらに、KAGUYAの後の太陽のナミダ。
バクステからフロートに乗ったNEWSさん達。
静寂の艶で包まれたドームの様相はまた一気に変わります。
闇夜に浮かぶ建物が燃え始めるのです。照明は赤。映像は炎。もちろん、セット下部の柱の間のモニターも燃えています。
燃え始めたのはメインステージだけではありません。NEWSさんたちの足元も燃えているんです。
なんだか、ドームの温度まで上がったみたいな、赤い世界。
まるでプロジェクションマッピングのようにも見えました。
オペラ座を模したセットが、太陽に飲まれたかのように燃えて見えたので。
その世界が壮絶に美しかった。
太陽のナミダのエキゾチックなメロディとメンバーの切なさと必死さを込めた歌い方が世界を完成させて、あの広い空間が太陽の内部を表しているようにも見えたし、宇宙から太陽を見てるようにも見えました。
オペラ座が燃えているようにも見えたし、恋をしている青年が泣いている心の中にも見えた。
すごい世界でした。
鳥肌が立って動けなかった。
破壊されていく世界の美しさ…なんて表現をしたら誤解を生んでしまいそうですが、あくまでステージ中のデフォルメされた世界として、本当に美しかったんです。
語彙が少なすぎて美しい美しいしか言えてませんが。本当に、とにかく美しくて、空間に飲み込まれそうでした。
私の見たいもの、全部ここにあった。みたいな気分で。
で、結果、アイドルのコンサートに来たのにまたアイドル見れてないじゃん!と反省するわけですが。


そして、Happy Birathday…といきたいところですが、この調子で行くと一生終わらない気がするので、後半に一気に飛びます。
本当はね、愛言葉にも四銃士にもWonderもシリウスも…どころか全部思うところはあるんだけど、文章が短く出来ないので。割愛。
この辺はきっともっと上手に語る人がたくさんいると思うので。


後半。
いわゆるお手振り曲。
お手振り曲、天井席でもめちゃくちゃ楽しかったし、やっぱり世界旅行でした。
サヤエンドウでは、モニターに海賊の旗、NEWSの足元には波も模した映像。
照明の色もあって、ドーム内はまさに航海中!
からの、恋のABOでは照明は一気にキラキラと眩しくなって、映像もまるでミラーボール。
オペラ座だったステージを有したドームは一瞬でディスコフロアに変わります。
お立ち台にはNEWSの4人的な。
その眩しい4人を見ながら一緒に踊る私たちも全員がディスコに集まる客。みたいな。
飛んで、アンコールでのONEはスタジアム、桜ガールではNEWSの足元にはもちろん、会場中に桜の絨毯が見えるようでした。
恋祭りはもちろんお祭り会場。
モニターに映る提灯の美しさと、盛り上げるNEWSの歌声、舞うタオル。まるで、地元の大きなお祭りに来たみたいな雰囲気。

 

あぁ、もう、本当にすごかったです。
世界観が統一されてないって?
いやいや、これだって、立派なレビューの手法だと思いますよ。
Whiteはストーリー性もありながら客席の参加部分も多くて、どちらかというとアトラクション的な感じでしたが、QUARTETTOはスピーディーな場面転換が特徴で娯楽的要素の強いショーのようでした。
宝塚にもストーリー性のないおもちゃ箱のようなショーがあります。
それでも、そのめまぐるしい世界が快感になるのです。
1つ1つの場面、ナンバーのクオリティがちゃんとしてれば、すごく得した気分になる。
宝塚のショーにはオープニングがあって、スターさんの歌があって、場面が転換して、盛り上がってきた辺りに中詰と言って目玉があって、また場面が変わって、さらにフィナーレがあって、パレードがある。
その流れに慣れている私には、今回のQUARTETTOがとても観やすかったのもありますが。
1つの山場が四銃士で、中詰はイザナイヅキから始まるWonder→シリウスまでの流れ。お手振り曲がパレードで、ヒカリノシズクはトップスターの最後のソロかデュエットダンス、かな。
で、アンコールがパレード。
この流れは、他のグループも大きく変わりはないのかもしれないけど、なんだかすごく上手く流れて行ったように思いました。
テンションの所在を安定させやすかったというか。

Whiteが能動的なコンサートであるなら、QUARTETTOは受動的な印象。
観劇は、映画ほどではありませんがコンサートよりずっと観客が受動的なエンターテイメントです。
とにかく、与えられたものにうっとりして、その世界に酔いしれることを楽しむエンターテイメントだと思っています。
制約のある中で色々な工夫で場面転換をしながら客席をあらゆる世界に誘ってくれるなぁとも。
派手なセットも好きだけど、1つのセットを色々なものに見立てて転換してく舞台も好き。
演者と演出家の力量も問われる気がして。

おもちゃ箱のようにめまぐるしく変わる世界観。
それは自分から飛び込んでいかなくても、与えられるものを見てるだけで十分伝る世界でした。
さらに。その世界はごくシンプルなセットで、音楽・照明・映像、そして演者の技術によってだけで作り出されているのです。
だから、今回のQUARTETTOはとてもショー的な印象を受けました。ミュージカル寄りのショーの、ね。
だからこそ、天井席から見るのが楽しかったんだと思います。


メンバーが近くに来る?そうなったら嬉しい。本当に。
遠くから、手だっていっぱい振りました。
でも、もう、そういうスケールの世界じゃないんだなと、思いました。
ショーのスケールが大き過ぎました。
大きくて圧倒されて、でも、大きいのに、NEWSはその世界に入れてくれました。同じ世界に、その場にいる全員で旅が出来た。
愛言葉では、会場中の全部が愛の色で染められて、キラキラした宝石を渡されたみたいでした。
スケールじゃないかもしれません。愛の伝え方が上手いのかもしれない。
…なんて真顔で言えるくらい素敵な空間でした。

私のいる場所からはかなり遠くに4人が乗ったフロートがあった時、確かライフの時かな。フロートの下がキラキラ光った映像になっていて、それを見ているだけで、うっとりするくらい美しかったです。
そして、いつも思うのですが、NEWSの4人は曲の歌詞をよく吟味しているのか、全員が同じ世界観で歌っているように聞こえます。
だから、遠くで聞いていても、まず歌声が世界に誘ってくれる。
そして、それが、私のミュージカルファン魂をくすぐってくるんです。

 

何度も言います。
本当に本当に本当に素敵な空間でした。
たくさんの夢のような世界に連れて行ってくれたNEWSにありがとうと言いたいです。
Whiteとは違うアプローチでこんなに素晴らしい世界を創り上げるなんて。
今回は終わっても泣きません。とにかく、次回が楽しみです。

で。
このコンサート、宝塚ファンに見て欲しいなぁ。
と切実に思ったのですが、チケット難でしたからね。
まずは、次回も無事自分が参加できることを祈ります。

 


ちなみに、四銃士のときは圧倒され過ぎたのと、こういうのが見たかった!が溢れすぎてペンライトを動かすことすらできないくらい固まってしまいました。
西本智実さんが出てきたところ。あの演出のすべてが最高でした。

 

 

 

ではでは。