超私的イケメン論。

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目尻に潜む隠匿の美。〜小山慶一郎編①〜

流し目が好きです。
昔から。

眉間のシワと流し目。これが、私の表情萌えどころツートップ。
強い目ヂカラでこちらをジッっと見つめられることも大好きです。もちろん。心臓持ってかれるんじゃないかというくらいドキドキするし、もう、どうにでもしてくれ!くらいには思います。
でも!
例えば切れ長の目を少し伏せて目線だけこちらに向けられたら。
いや、もはや視線なんかいらない。伏せた瞼。その視線は少しだけ横に逸らされます。
女性であれ男性であれ、その表情は否応なしに憂いを帯びると思いませんか。
何を思い悩んでいるのだろう。と。
さらに、その瞳が意味ありげにこっちを見てきたら。もちろん、視線だけを動かして。
口元がニヤリと笑ったら。
もの言いたげなその瞳にドキリとすると同時に、ウットリと魅入ってしまいそうです。


…って、すべてはテレビ相手の妄想ですが。


大衆演劇では艶やかな着物を着て、目尻に朱色のラインを入れた、女性以上に美しい役者が少しうつむき加減で視線だけをこちらに向けているポスターをよく見かけます(ウチの近所に大衆演劇専用劇場があるんです)。
宝塚でも、ショーの見せ場でスターさんが、顔は正面を向けず視線だけを流すポーズを取るときには一斉のオペラグラスが上がります。そして、その色っぽい視線にうっとりするのです。

どうして流し目はあんなにも魅力的なんでしょう。
何故、あんなに色っぽいのか。
これを紐解かなくては始まらない。と、勤勉な私は調べてみました。


『流し目とは「顔を動かさず、瞳だけで横を見るさま」を表す言葉。
その意味深な目の動きから、異性の気を引く行為を「流し目を送る」と言います。』


…ということだそうです。
熱い眼差しではなく、チラリと視線を送る。目ヂカラとは反対の隠された視線に、相手は隠された意味を求め、そこに深い余韻と色気を感じるのだそう。
なるほど。なるほど。
つまり、チラリズム
すごく分かる。全部見せられるのも良いけど、余韻を残されると気になるし、大人の駆け引き的なものを感じる!
勝手に意味とか考えて、勝手に憂いがあるとか思っちゃって、気付いたらその視線に溺れてしまっていそう。
全部が全部、その、チラリと送られた視線からの憶測なのに!!



ということで、小山慶一郎編です。




前置きが長かった。
こうなると言いたかったことのほとんどを言ってしまった気がするくらい。
とにかく、小山さんの目尻が好きです。
切れ長の目を象徴するような鋭角な目尻。
それは、普段は優しい性格を表すように柔和な場所です。
だって、小山さんっていつも微笑んでいるような印象があるから。
口角が上がっているからか、涙袋の影響か、やっぱり性格故か。小山さんは、なんでだかいつも微笑んでいるように見えるのです。

けれど、それは普段の話。

これがステージ上では違うのです。
違う…というか、私には違って見える。
切れ長の目を象徴するように、上に向かって流れる小山さんの目尻。
それはまるで、上質な化粧筆で細く線を入れたかのような美しい曲線です。
その上向きな曲線が、ステージ上ではとても効果的に働くのです。
本人はどこまで意識しているのかは分かりません。
相変わらず微笑んでいるだけのように見える瞬間もあります。
けれど、微笑んでいる時にだってふとした瞬間、その視線は足元に動かされます。
カメラから外されます。
さっきまで、こっちに向かって微笑んでいたのに。
その視線が外れた途端、いや、視線が少し横に動いただけで、とても意味深な余韻を感じてしまうのです。
勝手に。
勝手にそんな憶測を呼ぶくらいの余白を持ち始める。小山さんの目が。

最近…ではないけれど、我が家のHDDに入っている限りの映像では、「四銃士」を披露したミュージックフェアの時。
間奏中、振り向きながらジャケットを少しだけ脱ぐという振りがありました。
その時、顔も一緒に振り向いて視線をこっちに向けるのですが、小山さんの目はカメラを捉えませんでした。
切れ長の目はこちらに向けて、瞳もこちらに動かしているのに、絶妙にカメラから外されている視線。
さらに、視線を戻しながら瞼を僅かに閉じるのです。
その直前、大きな瞳でカメラを凝視し、目線だけで痛烈に何かを訴えてきたシゲアキさんとは対照的に、意味ありげだけれど直接的には何も言ってくれない眼差し。
その瞬間、口元に薄っすらと浮かぶ微笑と相まって、読めない余韻だけを私に与えました。
もの言いたげなのに、直接は瞳がこちらに訴えてくれない。
言葉も感情も教えてくれない。
だから、行間を読むしかないのです。隠された文字を探すしかない。
切れ長の目が語る言葉を。憶測で。
何かを言いたげで、そのくせ「何を言いたいのか知っているでしょう」なんて、上から。分かりもしないってことを絶対に分かっていてそう言ってくる、その瞳に隠された言葉。
それを探るしかないのです。
少しだけ憂いを感じ、目が離せない程の色気がある視線。
決して雄弁ではないのに、チラリと訴えてみせてはこちらを虜にする。
意味深な余韻を小山さんの視線に感じるのはそんな瞬間です。

江戸時代、眼帯で瞳を隠した女性に色気を感じる。というようなことが言われていたそうです。
それこそ、隠匿の美。
隠されているから美しい。

小山さんの目は切れ長で、「目は開いていますかー?」なんて今でも冗談で言われてしまうほどです。
けれど、そんな風に揶揄される瞳だからこそ不思議で艶やかで美しい余韻を持つ流し目が生まれるのだと思います。
目ヂカラ強い瞳じゃ余韻は生まれ難いのだよ!(私はシゲ担だ!)(シゲアキさんの視線もなかなかの余韻だと思っているけれど)
大人の余韻だ。
大人のチラリズム
分からないお子様は修行でも積んできたらいい。
その間にたっぷり私が楽しむから。小山さんの隠された行間の美しさを。
しかも、それがいつもは微笑んでいるように見える優しい小山さんから生まれるんだから、さらに輪をかけてゾクゾクします。


前から小山さんは女形が似合いそうだな。と勝手に思っていました。
女性らしい、のではなく女形が似合いそう。
その体型なのか、優しさのせいなのか、女子力の高さ故なのか。いろいろ考えていましたが、その理由のひとつに視線の余韻があるんだなぁと分かりました。
流し目が似合う切れ長の目。
あの目が、上向きの目尻が、きっと妖艶な女形を思わせるのだろう。と。
いつかあの目尻に朱色のラインを引いて欲しいと思っています。
朱色のラインを引いて、聴衆から視線を外して欲しい。
口元で微笑んで、視線を下に向けて欲しい。
そして、私は、その意味ありげな視線の行間を読むのです。
優しいはずの小山さんの裏を見るような気持ちで。
ゾクゾクとその魅力の虜になりながら。
そんな瞬間を今から楽しみに待っています。



…なんて言いながら、すでにその魅力の虜になり過ぎるほどなっていますが。